スポンサーサイト



上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

味ノ有ル銅貨



 空腹を覚えて、財布を取り出す。
 チャリチャリ鳴るのは銅貨ばかり。仕方がなく銅貨をかじる。
 案外、酒がすすんだ。
スポンサーサイト

街路ノ星ト呼バレル



 空、黒ずむと。どこからともなくやって来る。酒をおおいにすすめる匂いがあって。
 そいつを嗅ぎ付けた僕の目が、火を灯して夜道を照らすから。

月ガ六ツニ



 夜になってもお月様が出てこない。まさかと思って東の空へ走ると、案の定お月様が雲に引っ掛かっている。
 子供たちを集めて、空の綿飴、彼らにやると、ポンッとお月様が西の空に飛んでった。
「あっ!こら!待て!」
 お礼もなしのお月様に、僕はピストルをぶっ放した。
 粉々になったお月様は、それでもしぶとく空にある。

蝙蝠ハ去ッタ



 カンガルー売りの店先に、いつまでも傘置きに残ってる蝙蝠傘が置いてある。
 珍しく雨だったから、拝借して開いたところ。
 バサバサと羽音を立てて、蝙蝠が飛び去ると、傘の骨だけ残ってた。

伏セタ場所ガ



 イカサマ仕込んだトランプもって、賭けポーカーをやっている。
 普通にやれば問題ないんだ。
 僕の手札に王子様が二人も居る。伏せられた五枚の中にあと二人居るから、ジャックのフォーカードでいつも勝てるはずだったのに。
 どういうわけか机の奴がロイヤルストレートフラッシュをかましてきたものだから、僕ら身ぐるみ剥がされてスゴスゴ帰る。
 もちろん反省したさ。今度はクローズハンドでやるってね。

煙草ノ旅



 拾い煙草で食いつないでいる。
 吸い殻をバラして、紙に巻き巻き。
 おっ、あそこにもあるってヨチヨチ歩きながら遠くの地面を見るばかり。
 浮いた煙草代で、限定と銘打たれたものばかり買っていった。
 拾い煙草の旅を終えて、広げた風呂敷。
 全く覚えがないのだけれど、世界中の名産品が入ってた。

月ノ仲間



 お月様が大あくびをしていた、垂れた涎を拭いもせずに寝てしまったようだ。
 垂れ落ちた涎が、僕の背中に張り付いて。
 日毎に満ちたり欠けたりする僕の背中。

尻尾ハ邪魔ダッタ



 猫に尻尾を借りた日のこと。
 尻尾を返すために猫のもとを訪ねても、猫が居ない。
 聞けば電報を受けて、故郷に慌てて帰っていったって。
 僕のおしりには尾が生えたまま。猫の奴も郷里の母親にこの立派な尾も見せられぬでは、立つ瀬がなかろうに。彼、一向に帰ってくる様子もなく。

見当ガ外レ



 あの世帰りの友人が、生きてる時も死んでる時も、大して違いがないってさ。
 なら安心だって、何の準備もしないで死んじまったせいで。
 いやいや、コイツは無いだろうと言いたくなるよなひどいあの世へ。

継ギ接ギ命



 年老いてすり切れた僕の命を。
 穴あけてしまった少年の命に継ぎ接ぎしたよ。
 どうやらコイツ、あの世に持っていけないらしいから。

自信者ノ殉教者



 老若男女、天体、神様、その、誰も彼もが単車に跨り、盗み盗まれ、笑顔でケラケラやっている。
 そんな世界を夢見た僕は。
 自らの理想のために、人々を守るために、人々の笑顔を食いつぶしてる鋼鉄や法律、そんなものに立ち向かった。
 体はボロボロ、心はズタズタ。もう、振り返ることもできないけれど。
 僕の背中に、エキゾーストの音、笑い声がかかるから、口の端を少しあげたら、そこから赤い液体少し垂らして、あぁ、ここなら死ぬには最高の場所って。

時間ガ止マッタカラ



 もう何度目かも、分からないけど。
 本日、必ず彼女は死ぬ。いや、死にそうになる。
 その度に彼女をかばって僕は死ぬ。代わりに死ぬ。
 そしてまた本日に帰ってくる。何度も何度も。
 あらゆる事を試しても、彼女は死にそうになって僕が死ぬから。
 それでも彼女と一緒に居られるならって、何度も何度も死んでみせた。
 毎日毎日、本日を繰り返し、体調は変わらないのに、落ち窪んだ目、ひび割れた唇。
 きっとすり切れた僕の心が作ってんだろ。
 あぁ、そろそろこれも限界だ。
 さぁ、今日も本日を繰り返そうか。
 まぁ、あと何回繰り返せられるかも、分からないのだけれど。
 やぁ、おはよう、今日もきっと君を救うよ。

年内は。



 申し訳ありません。年明けまで少々、スケジュールが厳しいので日曜も更新お休みいただきます。というかここのところ、まともにパソコン触れていない。スマホでコメント返信すると文字化けして読めないし。他所様のブログもまるで見れていないです。ハイ。
 と言うか、もう、師走ですか。今年はよいこだったはずなので、サンタさん、騙されて何かプレゼントをくれる筈。期待しておきます。捕まえたりなんて考えません。来年からもらえなくなったらどうしたものか。六十過ぎてもサンタさんを信じていたい。

 拍手返信。


気もそぞろでした。
 拍手有難う御座います。

渇ク心ニ潤イヲ
 親鳥の辺りでしょうか。鶏肉は、好きです。いや、この返事は違うか。


 簡単ながらこの辺りで。早速用事があるものですから。

忍ビ込マレタ



 僕の隠しておいた、いつか愛する人に贈るための綺麗な宝石が見当たらない。
 一体どこにやったのか、一体どこへ行ったのか、とにもかくにも日中探しまわった。
 どうにも見当たらず、へたり込んで見上げた夜空。
 見覚えのある宝石を付けた、月が居た。
 どうやら太陽の仕業らしい。宝石の代わりに彼の日輪、ちょろまかそうと思うのだけれど。

呆ケテ酔イモセズ



 お月様を見ている。今日も白くて美しい。
 ぼうっと、ただ、ぼうっと、果実酒を飲みながら、ぼうっと。
「もうそろそろ寝る時間だから。」
 そう言ってお月様、カーテンを降ろす。
 空を見ている。カーテンを降ろしたお月様の白い指先を、目の中で追っかけながら。

父子ノ家



 父と二人で住んでいるこのあばら屋。
 互いに言葉も少なく、すきま風の音だけが耳を慰めている。
 モゾリと火鉢に寄っていく父が、赤色と共に瞳に写した母の面影。
「また秋が来たよ。」
「ん。」
 口数少なく僕達二人。母の去った季節のすきま風。
プロフィール

調子

Author:調子
男。178cm、57kg。昭和六十年生まれ。
喫煙者、飲酒家、博打打ち。ろくでなし。
好きな風呂は檜風呂。
愛車は1985年製のSR500。
けれども俺はヒノキ花粉症。おのれひのきめ、いつの日か必ずや檜風呂にしてケツに敷いてくれる。そろそろここに書くネタがないや。
著作権は特に主張したりとかは、ないです、短いからかぶってそうなこともありそうだし、何よりそんな暇があれば、次のを書く。もちろん侵害する気もないのではからずも盗作になっていた場合には対処します。
拍手コメントの返信は土曜日に一括でやらせて頂きます。ご了承ください。

メール


最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。